非常に歴史のある温泉で全国的にも有名な「有馬温泉」。県外から訪れる方ももちろん多いのですが、大阪や神戸市内からも短時間で行けることもあって阪神間から訪れる人の多い人気温泉地です。
宿泊を伴う利用もさることながら、各温泉旅館ともデイユース(日帰り)の食事つきプランを用意しているところも多く、また、六甲山のハイキング帰りとか、近隣のゴルフ場でのコンペを終えた後、打ち上げに利用されるなど需要の高いところとなっています。
有馬温泉観光協会によると、有馬温泉は、環境省の指針により療養泉として指定している9つの主成分(単純性温泉、二酸化炭素泉、炭酸水素塩泉、塩化物泉、硫酸塩泉、含鉄泉、硫黄泉、酸性泉、放射能泉)のうち、硫黄泉と酸性泉を除く7つもの成分が含まれており、世界的にも珍しい多くの成分が混合した温泉です。とありますが、特に「金泉」として人気のある茶褐色の湯は、含鉄ナトリウム塩化物強塩高温泉として、冷え性、腰痛、筋・関節痛、末梢血行障害などに効果があるとされています。
「金の湯」は、初めてお湯を見られた時はその色に驚かれるかも知れませんが、とにかく温まること間違いなし!誤って白いタオルをお湯につけてしまうとたちまち茶色に染まってしまいます。
もう一つの「銀泉」は、二酸化炭素泉(炭酸泉)とラドン泉となっており、こちらは無色透明、「金泉」とは対照的になっています。
六甲山の裏側にあたり、さほど広いところではありませんので、散策をするにもちょうど良いともいえるでしょう。
紅葉の名所としての瑞宝寺公園や、森林浴に最適な鼓ヶ滝公園、桜で有名な善福寺、沙羅双樹の大樹の念仏寺や、泉源巡りなど手軽に楽しめるところも多く、また豊臣秀吉が利用したことから、秀吉にちなんだ「太閤の湯殿館」などの資料館などもあります。
■アクセス
大阪方面からは、
JR利用の場合、JR大阪駅からJR神戸線 姫路方面行き快速・新快速電車→三宮駅下車→神戸市営地下鉄谷上行(約10分)→神戸電鉄三田方面行へ乗換(約15分)→有馬口駅下車→有馬温泉行乗車(約2分)
私鉄(阪急・阪神)利用の場合、阪神・阪急とも「梅田」駅から 姫路・新開地方面行き特急電車(約40分)→新開地駅下車→神戸電鉄三田方面行へに乗換(約30分)→有馬口駅下車→有馬温泉行乗車(約2分)(朝夕、新開地発有馬温泉行き直通電車があります)
もう一つは、有馬ロープウェイで六甲山での遊びを加えるコースです。阪神御影駅または阪急六甲駅下車→神戸市バス16系統六甲ケーブル下行き乗車→六甲ケーブル下下車→六甲ケーブル→六甲山上表六甲(乗り換え)→有馬・六甲ロープウエィ→六甲山頂カンツリー駅(六甲山散策)→有馬・六甲ロープウエイ→有馬駅
このロープウェイは六甲山の景色と六甲山から海の景色を楽しむことが出来ます。
さらに、阪急電鉄なら宝塚線を利用して「宝塚」駅から阪急バスで「有馬温泉」行きを利用すると山間部の景色(景勝地として知られる蓬莱峡を経由します)を眺めながら直通で行くことも出来ます。
他府県から来られる場合、神戸に直接ということであれば、飛行機利用で神戸空港へ。空港から直結で神戸市営ポートライナーで三宮駅まで。三宮からは地下鉄利用で谷上駅に行くのが早いでしょう。JR新幹線利用なら「新神戸」駅から地下鉄で谷上駅へ。
自動車利用の場合は、大阪方面からなら中国自動車道、西宮山口JCから阪神高速北神戸線「山口南」出口で下りるとすぐ。神戸方面からなら、新神戸トンネルを経由して箕谷JCTから阪神高速道路北神戸線「有馬口」で下りるコースが早くてよいでしょう。
表六甲側からなら、表六甲ドライブウェイ、裏六甲ドライブウェイを利用して六甲山を経由するコース、または灘区の六甲トンネル経由で唐櫃(からと)に出て、同じく有馬を目指すかになります。
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