民泊施設とはどのようなところなのか?
2016年に我が国では民泊特区として東京都大田区と大阪府で合法民泊サービスがスタートしました。当初は6泊7日以上の条件だったため、ホストの申請件数も少なく実用性に乏しい面がありましたが、それが2泊3日以上に変更になり利用する側としても使いやすくなったことから、今回は大阪での民泊サービスを利用した大阪ステイ・シミュレーションガイドを作ってみました。
今回は日本初の合法民泊サービスを展開している「STAY JAPAN(ステイジャパン)」から、「SJアパートメント大阪なんばA」での宿泊をプランしてみました。
このような部屋で、1部屋1泊9,000円!3名まで宿泊可能のようです。基本的にはカップル利用といったところでしょうが、
アメニティグッズはもちろん、幼児向けの各グッズが用意されているとのことから小さなお子さんを連れて旅行するなどの場合は大変に使い勝手が良いようです。サイトの説明では、
※上記画像は「ステイジャパン」のサイトからの引用です。
のように設備や備品も十分といったところでしょう。パジャマはないとのことですので要持参ですね。
以下、いくつか紹介欄をピックアップすると、
【チェックイン方法】
宿泊当日、なんば駅(御堂筋線、南海電車など)から徒歩1分のチェックインオフィス「信の旅 荷物預かり なんば店」にお立ち寄りいただき、チェックイン手続きと鍵の受取りをしていただきます。
手続きの待ち時間で、抹茶のおもてなしもあります。
とあり、これはサイトの画像からもチェックインオフィスの様子が確認出来ます。
【お部屋の特徴】
お部屋は12階建ての9階、35平米の1DKになります。メインエントランスはオートロックです。 リビング・寝室部分とダイニングルームが分かれているので旅のスタイルによって色々な使い方ができます。ホテルだと不便を感じてしまう乳児や小さなお子様連れに優しいグッズをたくさん取り揃えていますので、安心して滞在していただけます。
とても大きなウォークインクローゼットもあり、荷物の多い旅行者様も滞在しやすい間取りです。
とのことで、室内は十分な広さが確保されています。
管理人が今回ここを選んだのは、なんといってもロケーションの良さです。
【部屋までのアクセス】
チェックイン後、千日前線難波駅から日本橋駅に移動し、日本橋駅を下車して、サイゼリアの入っているビル出口より堺筋に出て、道頓堀方面へ直進。「かに道楽」を超えて左にうどん屋「つるとんたん」が見えたら交差点を右へ。3分程度直進すると左にファミリーマートが見えてきます。お部屋のあるマンションはその数軒先になります。
※上記引用はすべて「ステイジャパン」のサイトからのものです。
とのことで、サイトでは予約前に建物名など詳細は明示できないとありますが、地図は掲載されていますので地図でたどると、
のように、まさに道頓堀からすぐ近く、交通の便からいっても地下鉄「日本橋」駅から徒歩数分といったところでしょう。さらにコンビニは建物から徒歩2分ぐらいのところに「ファミリーマート」があるとのこと。
※建物画像はGoogleストリートビューによるものです。
もう少し範囲を広げると、
のように大阪の新名所として定着した「あべのハルカス」や、「通天閣」などにも近いことがおわかりと思います。
まさに大阪ミナミの中心部から少しだけ外れているとはいうものの、移動のことを考えるとなんら支障がありません。
さて、ではここを拠点にして2泊、出来れば3泊の予定で考えてみましょう。なんといっても1泊9,000円ですから、2名だと1人あたり4,500円!3泊しても2名で合計27,000円。税金を入れても3万円でお釣りがくるというリーズナブルこのうえなし。
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民泊を利用した大阪観光シミュレーション
一日目
第一日目はチェックイン当日になります。チェックインは16時からとなっていますので、早めに大阪に到着したらどこかで適当に時間をつぶすかなどで16時前には、チェックインオフィスに行くと良いでしょう。高屋島なんば店の北西にあたります。
ここから宿泊先まではおよそ1.5km程度と思いますので、重い荷物などがなければぶらぶら歩いても20分程度と思います。
または地下鉄難波から日本橋まで1駅地下鉄で移動。地下鉄日本橋駅から徒歩ですね。
部屋に到着したら、お茶でも飲んでちょっと休憩も良いでしょう。部屋に行く途中にコンビニがありますので何か買って行くのも良いでしょう。
この日の目的は、大阪の繁華街をぶらぶら歩くのと、梅田スカイビルからの夜景見物はどうでしょう。スカイビル40階屋上にある空中庭園からの眺めは大阪に来られたらぜひ経験していただきたいものです。、
部屋を出発したら、まず有名な道頓堀の通り(道頓堀川の南側になります)を歩いて、これも有名なグリコの看板がある戎橋まで行きましょう。そこから南に下るとすぐに地下鉄難波駅になりますし、北上すれば心斎橋筋商店街を通って、地下鉄心斎橋駅まで行けます。
「難波駅」からでも「心斎橋駅」からでも構いませんので地下鉄御堂筋線で「梅田」まで。梅田(JR大阪)では北側のグランフロント大阪などを覗いても良いでしょうし、時間によってはいきなり「梅田スカイビル」まで行っても良いでしょう。
この日の夕食は、梅田ならどこにでも飲食店がありますが、せっかく大阪に来られたらなら、
おすすめは「うどんすきの美々卯」です。
鍋で煮込んでもコシのある太目のうどん、厳選された旬の具、出汁、いずれをとっても秀逸です。
美々卯 阪神店
大阪駅からもすぐ、阪神百貨店10階にあります。
おなかもいっぱいになったら、翌日のことを考えながら再び地下鉄で難波に戻るか、地下鉄をいろいろ乗るなら、東梅田駅から谷町線に乗って、南森町駅で堺筋線に乗り換えて日本橋駅までというルートもあります。
おっと、朝食用になにか食べるものを買っておくことを忘れずに。
部屋にキッチンがあるということは、ある意味ではホテルの朝食などのように時間に合わせる必要もなく、朝ものんびり出来るのがいいですね。
二日目
二日目は、これはもう今や大阪といえばUSJ(ユニバーサルスタジオジャパン)。
ここに行って一日遊ぶことにしましょう。USJについての情報はこんなサイトがあります。
USJのツボ
USJについての役立つ情報を掲載されており参考になります。
さて、USJまでのルートはどうしましょうか。とりあえず日本橋駅まで行って、近鉄奈良線で相互乗り入れをしている阪神電車で西九条駅まで行き、そこでJR桜島線に乗り換えで行きましょう。順調にいけば日本橋駅から40分程度でUSJに到着するでしょう。
この日は完全にUSJで丸一日楽しめるでしょう。
三日目
二泊で終わるなら、この日はチェックアウトしなければなりません。チェックアウトは10時ですから早めに準備が必要ですね。もう一泊するなら余裕でのんびりと。
お帰りの予定でチェックアウトしたら帰りのルートに合わせての行動になりますが、どこかコインロッカーにでも荷物を預けて、大阪ならではの通天閣界隈から天王寺(あべの)へ回って、「あべのハルカス」からの展望を楽しむ、あるいは天王寺のすぐ近くにある四天王寺に立ち寄って通天閣界隈と近代的になった「あべのハルカス」との落差を楽しむという手もあるでしょう。
もう一泊のコースでも同様に通天閣界隈から天王寺界隈の散策というか、大阪ならではの観光が面白いかと。
部屋から出たらとりあえず堺筋まで出て、道頓堀方面には行かず南に下ってみましょう。今日は歩きコースが面白いでしょう。
南北に通る堺筋をそのまま南に下って千日前通りを過ぎると、すぐ左手に「黒門市場」があります。さらに南下すると、かつては大阪での電気街というとここ!という日本橋の電気街に差し掛かります。昔とはずいぶん趣きが変わってしまいましたが、それでもちょっと脇道に入ると、おもしろい店があります。昔なら日本橋へ行けばなんでもあるというところだったのですがねえ・・・。
電気街を過ぎ、阪神高速道路の高架を過ぎると「恵比寿町」の交差点に出ます。交差点の北東角、日本橋方面から下ってくると左手に浪速警察署があります。大阪で警察署の玄関ドアが鉄製なのはこの浪速警察署と近くの西成警察署の二つだけです。
交差点を渡って斜め左方向に行くと通天閣に向かいます。通天閣界隈については、通天閣オフィシャルサイトをご覧になると良いでしょう。通天閣周辺の見どころマップもあります。
通天閣の南、じゃんじゃん横丁のところには「スパワールド」があります。そこを左に曲がると「天王寺動物園」そこから東に直進すると「天王寺」(あべの)は直ぐです。
通天閣を抜けたところは、地下鉄御堂筋線の「動物園前」駅になりますが、交差点でいうと「太子」という交差点になります。ここから南西方向は、いわゆる西成区のあいりん地区になります。
簡易宿舎が軒を連ね、日雇い労働者の定宿になるわけですが、現在は欧米人などの外国人観光客の利用も多いそうです。なんといっても宿泊料金が安い!ただし周辺の雰囲気はなんともいえない部分があります。
天王寺に出ると、また雰囲気が変わりいきなり都会的になるわけですが、あべのハルカスやキューズモールといったショッピングセンターが出来たために今のようになり、かつての土着的な雰囲気がなくなったのは管理人としては残念な部分があります。
普段、見ることのない景色、天王寺駅前のような都会的なところからわずか10分ほどで行けるなんともいえない雰囲気のところが飛田新地です。
もう有名な「鯛よし百番」という飲食店があります。お時間があればぜひご覧になるのも面白いかと思います。
※建物画像はGoogleストリートビューによるものです。
この店の中をレポートしているかつて花魁が暮らした遊郭で今は登録有形文化財の料亭「鯛よし百番」に行ってきたよレポートというサイトがありましたのでご紹介しておきます。
とまあ、こんなことをしているとあっという間に一日が終わってしまいますね。
最終日
4日目、最終日はもうお好きにしちゃってください。一応最終日なので帰る予定もあるでしょうから、その予定に合わせての行動になってしまいますね。
大阪城に行くなら日本橋駅から鶴橋駅まで地下鉄、そこからJR大阪環状線に乗り換え。鶴橋のコリア街も面白いでしょう。
また、大阪海遊館や海遊館近くの大観覧車方面なら、日本橋駅から地下鉄堺筋線で2駅北上して堺筋本町で地下鉄中央線に乗り換えて大阪港駅まで。
行き先を考え出すとキリがありません。海遊館近くまで行かれて、なおかつ古い自動車、クラシックカーなどに興味のある方にお勧めなのが、「ジーライオン ミュージアム」オールドカーファンならたまらないでしょう。
アメリカのクラシックカーから国産車のかつての人気車が数多く展示されていますので楽しめます。
※ニッサンスカイラインの年代別の展示です。
だんだん大阪巡りになってしまいましたが、今回は民泊サービスを利用して大阪観光をしてみようというシミュレーションをしてみました。
たとえば、普通にシティホテルに泊まって観光しようと考えてみると、
スイスホテル南海大阪(一休.comの情報です)
難波駅直結!36階建ての大阪ミナミを代表するホテルですが、
プレミア ルーム ツイン (禁煙)
ツイン 32~34平米 2名 20,833円~ (消費税込 22,500円~) さらに450円割引
スイス アドバンテージ ルーム クイーン
ダブル 23平米 2名 23,333円~ (消費税込 25,200円~) さらに504円割引
※2017年2月1日現在の一休.comの情報です。
そりゃたしかに、こんなホテルに泊まると快適で、泊まるならこんなところと思ってしまいますが、お値段を考えると民泊とはあまりに差があります。外国人が民泊を利用する理由は宿泊費を抑えて、その分でより多くの観光をしたいというものでしょう。
余裕があるなら、迷わずシティホテル!と行きたいところですが、コスト面を考えると・・・。
では逆にリーズナブルなホテルはどうなのか?大阪でリーズナブルな価格でお勧めなのは、
天王寺駅から2~3分という絶好のロケーション。1Fフロントのそばに多彩なアメニティが用意されていて使い放題。入浴剤もアロマから温泉の素など数多くあり、大阪市内でバリ風のホテルとして人気ホテルです。
◇スタンダードクイーン/16平米
定員1~2名16平米バス・トイレ付き 3,612円~(税別)/大人1名
◇スタンダードダブル/14平米
定員1~2名14平米《140cm幅ダブル》バス・トイレ付き 3,149円~(税別)/大人1名
◆デラックスキング/32平米
定員1~4名32平米バス・トイレ付き 5,000円~(税別)/大人1名
※2017年2月1日現在のYahoo!トラベルの情報です。
お値段的には安い!しかもサービス内容を考えてもおすすめなのですが、たとえば小さな子供連れではもちろん、カップルとしてもちょっと手狭。より快適性を求めるなら今回取り上げた民泊の方に分があるかと。
いずれにしても今年は民泊新法が順調に行けば、もっと民泊が広まるものと思われますので宿泊予約の中で選択肢が多くなると期待出来るでしょう。
今回取り上げた宿泊施設は、「SJアパートメント大阪なんばA」です。
注:当サイトに掲載している情報は、予告なしに変更されることがあります。
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