損害保険ってなに?

損害保険は生活に密着した身近な保険にも関わらず、生命保険同様になんだかよくわからないという方が多いものです。そこでここでは損害保険についてわかりやすく解説しています。

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損害保険ってなに?


多くの方が保険という言葉を聞くとまずイメージされるのが生命保険でしょう。それだけ生活の中に溶け込んでいるとも言えますが、損害保険だって知らないうちにずいぶんお世話になっています。

損害保険という言葉がピンと来ないとおっしゃる方も多いでしょう。生命保険はそれ自体が商品名ということなのでわかりやすいのですが、損害保険という名前の商品は無いわけですから、それこそ損害保険ってどんな保険?という質問をされる方がいても不思議はありません。ところが自動車保険、火災保険というと、それぞれにそれならよくわかると言われる方が多いでしょう。そうです自動車保険、火災保険をはじめとする各種なんとか保険と称せられる保険が損害保険というものです。

これらの保険群も生命保険に負けず劣らず生活の中に入り込んでいます。しかし、同じように内容についてはよくわからないまま、保険代理店さんにすべてお任せ状態で契約されておられるケースが非常に多いものと思われます。

それが本当に安心出来る代理店さんの場合はなんら問題はないのですが、生命保険の場合と同じくここでも契約時についうっかりしていて、いざ事故が発生した時に保険金の支払いに問題が起こるということが多々あります。

損害保険は生命保険より補償範囲が広いため、保険金請求事例が圧倒的に多いのです。その代表格が自動車保険ということになりますが、日常生活上の様々な場面で損害保険が登場しています。

損害保険について、その全てを説明しようと思えば一冊の本でも足りないくらいになりますので、今回は簡単に概念的な説明をしたいと思います。特に自動車保険についてはインターネット上でも詳しく説明されているサイトも数多くあります。

損害保険、一般的には「そんぽ」と省略されているものですが、それには大きく分けて人に対する保険(業界では「人保険」と言っています)と物に対する保険(同じく「物保険」といいます)それに賠償保険の3種類に分類されます。

人保険には、皆さんもよくご存知の「傷害保険」「交通事故傷害保険」「海外旅行傷害保険」「所得補償保険」などがあります。自動車保険に付属している「搭乗者傷害保険」とか「人身傷害保険」などもありますが、こういったものもこの範疇に入ります。早い話が人にかける保険ですね。

物保険はそれに対して、文字通り物に掛ける保険で、自動車保険の「車両保険」、「火災保険」「動産総合保険」傷害保険などに付属している「携行品損害特約」などがこれにあたります。

もう一つの賠償保険というものは自動車保険の「対人賠償保険」「対物賠償保険」に代表される、誤って他人や他人の財物に損害を与えてしまった結果、相手から損害賠償を請求されることによって被る損害をカバーするというものです。ややこしい書き方ですねえ。 早い話が、損害賠償に備えるというものです。様々な賠償保険があります。

これらの保険の多くが組み合わされ、各保険会社から販売されているのが実情です。こうやってみると私達の生活のあらゆる場面に遭遇する可能性のある危険に対してそのほとんどがカバーされるのではないか?と思えるほどです。

上記のほかに一般的にはあまり関係がありませんが、輸出入に関してその貨物に対してかける「海上保険」あるいは、保険会社が保険をかけるという「再保険」などがあります。もっとも「再保険」については一般の人には関係ありません。
その昔、昭和40年代前半に東京都で発生した、有名な三億円事件強奪事件では某保険会社が現金についての保険を引き受けてたいたのですが、その保険会社は別の複数の保険会社に保険を掛けていたとのことで、このようなケースを「再保険」というわけですね。
ところが予想もしない事件が発生し、保険会社は被害額を支払うことになったわけですが、再保険を引き受けた保険会社の担当者はえらく叱られたとかなどの話が漏れ聞こえてきました。
一般の方の知らないところで大きな事故や事件にからんで損害保険が活用されているのです。

また、皆さんが例えばカメラなどを購入された時、販売店からなんとか補償カードなどというものをもらわれて、購入後1年以内に盗難、あるいは誤って落してしまったりして壊れた時に同等の商品と交換してくれるというサービスを受けられたことがあるかも知れません。 これなども損害保険会社と販売店もしくはメーカーが保険契約を結んでそのサービスを提供しているというケースも多くあります。

このように損害保険というのは様々な種類があり、本当に私達の生活の中に入り込んでいるのです。 このコーナーでは、これから少しずつ各保険についての簡単な説明を行なっていきたいと考えています。私達の生活に関係のある保険商品に知識を持っておかれることは大切なことと思います。



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