保険はわかりにくい商品である

一口に言って「保険」という商品はこのように表現して良いでしょう、だからこそ契約者にとって大切な商品であるにもかかわらずいい加減な契約があったりして、いざという時に保険金の支払いの問題でトラブルが生じたりして結果、一般的に保険契約はうっとうしいとか保険は嫌いだとかいう事になってしまっているといえるでしょう。

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保険はわかりにくい商品である


契約者にとって保険が大切な商品というのは、万が一の時に(死亡、後遺障害、入院など)低コスト(安い掛け金)でそういった場合の資金を確保出来るのはこの商品以外に無いということと言えます。

莫大な財産をお持ちの方には必要無いかも知れませんが、少なくとも一般的庶民にとってはなにか大きな事態になれば、僅かな貯金などあっという間に底をつくという事態になりかねません。 現在、生命保険の加入率は90数%といわれています。

このような高い加入率を示しながら契約者が自分の加入している商品のことがよくわからないというのは契約者の勉強不足というより、多くは保険会社側の契約募集体系の問題があると思われます。

最近でこそ保険会社による通信販売とかが新聞紙上の広告などでよく見かけるようになりましたが、従来より保険募集は代理店もしくは外務社員の手で行われるのが普通です。その多くの手法は保険商品を契約者のニーズに合わせて選択して販売するというより義理がらみで売るというものです。 そのため消費者は商品を検討するというより募集に来た人に対しての義理から「仕方がないからちょっとだけ付き合おうか」という形で契約するというケースが圧倒的に多いと思われます。

歴史的に損保会社においては、当初代理店委託契約を結ぶ際、地元の有力者などに委託し実務は保険会社の社員が行うということがありましたし、生保会社においては「○○のおばちゃん」に代表されるように女性の外務員を大量に雇用し半年間位の固定給を与え、その間に縁故関係、知人、友人の契約を獲得するといった方法を取ってきた経緯があり、いずれも契約者が断り辛い状況にあるため商品をまともに検討するなどといった環境ではなかったためと思われます。

しかし、ここで契約者の皆さんに考えて頂きたいのですが、皆さんが現在支払っておられる保険料(掛金) はいくらでしょう?生命保険においては20年30年といった長期間の契約になります。 途中で転換契約などを勧められて訳がわからなくなっておられる方もきっといらっしゃるでしょうが、ここではわかり易く例えば毎月20,000円の保険料を払っているとしましょう。

保険期間が20年と仮定すると、

20,000円×12ヶ月×20年=4,800,000円になります。

つまり皆さんは480万円もの商品を買っているのと同じ事なのです、これだけの高額商品を買うとなれば普通はいろいろ検討もし、他社の商品と比較もするのは当たり前と思うのですがなぜか保険ではそういったことが少ないのです。

もう一つ。これだけの高額商品を買って、皆さんはその商品の内容をよくご存知でしょうか?
万が一の時にはいくら支払われるのか、それは病気でも事故でも同じなのか、入院したらいくら、いつまで支払われるのか等など、保険商品には支払いに関して様々な条件が付いています。

また貯金のように思って掛けておられる方は、満期時にいくら戻ってくるのか、途中で解約したらいくら戻ってくるのか、それらは他の金融機関に預けるのと比べて損なのか得なのか考えられておられるでしょうか。 保険募集に携わる者は上記のような説明を全てした上で、お客様である皆さん個別の目的に合わせたプランを作成して提供するべきなのです。そのような営業形態をとっておられる代理店なり外務員の方は全国的に見ても非常に少数であると言わざるを得ないのが現状です。

皆さんもたまには保険証券を出してきて内容の検討をされたらいかがでしょうか。バラバラでどこにしまってあるかわからないというような状態ではいざという時に役に立ちません。ファイルなどにまとめて大切に保管し、いつでも見ることができるようにしておく事をお勧めします。



・>>生命保険はわからないというあなたに



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