そんなに生命保険が必要ですか?

生命保険契約の見直しを行なった結果、そんなに多くの契約が必要であるのか?を考えさせられるケースが多く見られました。皆さん、そんなに生命保険が必要ですか?

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そんなに生命保険が必要ですか?


以前、当サイトにおいては保険契約分析、見直し依頼サービスを実施していました。おかげさまで依頼を頂戴して、レポートをお返しするという数も相当数になりました。そんななかで感じたことを書いてみたいと思いますが、当時(1999年~2000年)当サイトのサービスでは、依頼者の皆様に必ず保険に対するご希望をお聞きし、その上でセキュリティ面を考慮して現在ご契約証券コピーを郵送していただくというシステムを採用していました。

過去における分析傾向からいえることは、契約者の皆さんの多くは生命保険の掛けすぎであるということです。また契約者ご自身もそのことを感じておられるものの、一体何を整理したらよいのかわからないということで依頼されるケースがほとんど。また、掛けすぎの結果として支払い保険料が家計支出に占める割合が高くなり困るという相談もありました。なぜそのようなことになったのか?

簡単にいうと、保障としての保険契約というより圧倒的に貯蓄性の部分を聞かされて、それなら損はしないだろう…という発想から契約したものというのがほとんどです。 しかし、実際にはその契約のなかに保障部分の特約が多く存在し、貯蓄性は大きく損なわれるという結果になっているというケースがほとんどです。その結果、保障額は各契約を合算すると契約者の望んでおられる金額を大幅に超過するということとなります。

これを無駄と言わずしてなんと言うのでしょう!つまりは必要のない保障保険料を支払い、しかもその多くは掛け捨てというものです。さらにそれらの契約を適当な時期に転換させられているということですから、契約者の皆さんは過去に積み立ててこられた積立資産部分を取り崩していることとなります。

この問題の根本には、生命保険の販売方法そのものにあるわけですが、現在もその傾向に大きな変化はないように感じられます。もちろんまっとうな営業をされておられるプロデューサー、代理店の方もおられますが、その数はまだまだ少ないものと推測されます。

ご存知のように生命保険の契約というものは一部の契約を除いて長期間に渡るものとなり、総支払い保険料(掛け金)は多額になります。つまりは大きな金額の買い物をしているのと同じ事ですね。
しかも単たる買い物ではなく、将来に返ってくるものという前提であることから、予想に反して受取金額が少なければなぜ?ということになるでしょう。しかし、現実には途中で転換契約を頻繁におこなったりしてわけがわからなくなってしまっているというのが実情といえます。また、未だ受け取り時期が到来していないのでその数字がわからないというケースも多いものです。

ここしばらく生命保険保険会社の破綻の影響を受けて、見直しについての意識が高まったことから保険について考えられることが多くなられたものと思いますが、ある意味では大変な問題ともいえます。

生命保険という極めてわかりにくい構造を持った商品だけに、契約者の皆さんにとっては理解出来ないまま、その多くを地縁、義理がらみで契約されているものと思いますが、そこには信頼関係があるわけですから、売る側には大きな責任があってしかるべきものと思います。

一方、契約される側には、あくまでも大きな買い物をするという感覚で捉えられる必要があるということですね。契約をするということはご自身で納得して申込書に印鑑を押したということになるわけですから、最初が肝心ということになります。
新契約をされるにせよ、現在の契約を見直されるにせよ、基本は必要な保障を買うということにあります。そこからご希望に合わせてどの商品を選択するかということがポイントになることはいうまでもありません。
保険には必ず保障というものが付いているのであって、そこには保険料(掛け金)が発生します。単なる貯蓄ではないということを再認識されるべきです。



(続)生命保険見直しにトライ<<・>>やさしい保険入門①
※当ページの内容は2016年12月18日に一部加筆しています。




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