「なにがなんでも旭山動物園でゆっくり動物を見たーい!」「美瑛・富良野でのんびり過ごしたい!」「小樽で美味しいお寿司を食べて運河を見たい」などという参加メンバーそれぞれのわがままな希望を取り入れ、パッケージツアーなどでは設定されることのないのんびりタイムを過ごせるよう、完全個人手配で旅行プランを策定した「個人手配!格安! ゆったり!小樽・旭山動物園・美瑛・富良野・支笏湖3泊4日66000円の旅」を実行しました。
夏のハイシーズンを前に安価で楽しめる旅行プランを準備をしてみましたが、そのレポートを掲載してみたいと思います。
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■旅行日程
2006年6月29日~2006年7月2日(3泊4日)
一日目
神戸空港9:00発なので、30分前には空港到着ということで、ちょっと余裕を見て、8:00前にはポートライナー三宮駅に集合。神戸空港まで約20分。駅から空港ロビーに直結。チケット手配をして、荷物を預け、休憩。
休憩と言っても、ちゃっかり朝食用に空弁(空港弁当)を手配してくれていたメンバーが居て、朝から鶏が主体の空弁を食する。人気の空弁はさまざまな種類が販売されているが、この神戸空港の弁当は陶器の器になっている。弁当というより容器を持ち帰る意味でこの弁当を手配していたようだ。
予定通り、6月29日午前9時神戸空港発のJAL機で出発、10時55分定刻通り新千歳空港到着。
出発日当日の神戸は蒸し暑い気候だったが、新千歳空港に降り立った時はなんともさわやか!やはり湿度が低い、梅雨がない北海道といわれる所以だろう。
空港ロビーには、ずらりと各レンタカー会社の受付カウンターがあるのも北海道らしい。どこのレンタカー会社も空港から少し離れたところに事務所を持ち、マイクロバスで送迎を行っている。
レンタカーの手続きを終了して、レンタカー事務所を出発したのは11:30頃。ばっちり予定通り。
今回利用したノースウィングレンタカーというのは北海道のみで営業をしているレンタカー会社のようだった。
小樽まで飛ばして昼食をと考えるが、ついついPAに立寄ってしまう。道央道輪厚PAで休憩、さっそくメロンやら、メロンのソフトクリームやらなんやらと手を出す(笑)
それでも13:00過ぎには小樽に到着。小樽運河工藝館での吹きガラス製作体験予約は16:10からとのことなので、けっこう時間があるので、いろいろ見て回れるかと思いきや、とりあえず評判の小樽運河を見てみようと出かけ、その後、昼食に入った店でけっこうゆっくり、さらに北一硝子などで硝子工芸品などを見ているとあっという間に時間が経過。
小樽運河はあまりにも有名になったためか、完全に観光化されており定番というべき運河の撮影ポイントは多くの人がいて、集合写真の撮影や、客待ちの人力車などでごったがえすという状況にあった。小樽については運河とレトロな街並みが有名ということもあって、観光バスによるツアー客や修学旅行生などの姿が多く見受けられた。
昼食は、小樽といえば寿司ということで、「ふじ鮨 小樽店」というところに出かけたが、美味しいといえば美味しいし、生寿し(握りの盛り合わせ)2,000~3,000円台というところなので安いといえば安いかも知れない。
この街での印象深いものは、北一硝子での硝子工芸品であり、各商品は非常に良く出来ており、しばらく見ていても飽きることはない。硝子細工というものの奥の深さを感じさせるものだった。
吹きガラス製作体験は、テレビなどで見かけるようにガラスの付いた筒を吹いて仕上げていくものだが、ひびや泡などを入れる工程を実際に自分のガラスでやってもらい、さらにそのガラスコップを送ってもらえるので面白いだろう。
瞬く間に3時間は経過し、今夜の宿泊地である旭川に向かって札樽道から道央道へ。札幌から旭川への道央道は本州では経験出来ない広大な景色を見ながら、カーブのあまりない高速ドライブが楽しめる。17:30頃に小樽を出発したため、旭川到着は19:30頃と想定したが、ぴったりその通りにたどり着けた。高速道路では110~120km/hで安定して走行できる。
旭川の宿泊場所である、ビジネス プラトンホテルは、典型的な廉価版ビジネスホテルという趣であったが、こういってはなんだが驚くべきことに、たしかに無線LAN対応で、ノートPCで無線LANが検知されたのには驚いた。フロントの対応は親切。
ただ、旭川の中心部からは外れているため、夕食場所を探すため15分程度ぶらぶらと旭川駅方面へ。繁華街に入って結局、ちょっとオシャレな居酒屋へ。
「ここまで来てもやっぱり居酒屋かい!」と言いながら、あれこれ飲むわ、食べるわ。
宿に戻って、入浴を済ませたら、翌日のために寝なければならない時間に。
二日目
旭山動物園組の女性2名は、9時半開園に合わせて動物園に。少し早めに行きたいとのことで、ホテルでは8:45にタクシーを手配してくれた。
ホテルの朝食は、和食の朝定食という趣き。ビジネスホテルらしく新聞は各紙が用意されていた。
当初、旭川市内の酒工場などを見学して・・・などと考えていた男性2名組は、急遽予定を変更して大雪山の麓にある、大雪山アンガス牧場あたりまで景色を見に行くことに決定。
9:30頃に旭川を出発。残念ながらこの時期の北海道は花には少し早かったが、広大な景色に絶句。こうなると言葉は要らない。ただただこの景色の中に身を置くだけでここに来た価値を感じる。
冬の季節は大変だろうが、夏の北海道は本当にさわやかで、本州ではちょっと見ることの出来ない広大な風景を目にすることが出来る。
まだ小さいキタキツネに出会ったが撮影するまもなく草むらに消えてしまった。残念!
上の右側の写真では中央にある草むらの左あたりに子ギツネの尻尾だけが確認出来る。
大雪山麓の景色を堪能して、昼頃に合わせて旭川に戻る。昼食は5月にオープンしたばかりという新東門前にあるレストラン「モグモグテラス」でとることにした。この時間あたりになると、観光バスが大挙して訪れ、園内は大変な人出になってしまう。
先発の旭山動物園組は、9:30の開園に合わせて到着し、開園直後の動物達がまだ興奮しない時間帯の様子を観察出来たぞとしていた。
「モグモグテラス」は、いわゆるセルフ型のレストランで、プレートで好きなディッシュを数種類選択出来るようになっている。パンまたはライスの選択が可能。旭山動物園のネーム入りの地ビールなどもある。
旭山動物園が一躍有名になった「行動展示」はたしかに面白いものであり、たしかにこれがなければ、地方の、ただの小さな動物園で終わってしまっていただろう。
人気のほっきょくぐま館やあざらし館、ペンギン館などはゆっくり見て回る余裕などとてもない。オランウータンのもぐもぐタイムも大変な人だかりとなっていた。
旭山動物園を終えたあと、女性組はまたまた美瑛までJR富良野線に乗りたいなどとわがままを通すので、今夜の宿泊先であるペンションの最寄駅となる「美馬牛」駅で待ち合わせることとして、男性組は、北海道の一直線道路を堪能しながらドライブ。
途中、美瑛駅周辺にも回ってみたが、同駅周辺はあまりにも計画的に整然とオシャレな街並みになっており、ちょっと興ざめ。美瑛の次の駅になる美馬牛駅の雰囲気とは大きく異なっていた。
美瑛はいわゆる丘の町という趣で、やはりその広大な景色に圧倒される。
写真家が撮影したすばらしい写真や、TVCMなどで取り上げられた場所が有名になり、美瑛そのものが人気になったとのことだが、美馬牛駅で、女性陣をピックアップしたあと、宿泊先であるペンション・ウィズユーの部屋から見える景色を見ただけで、これまたこの風景を見ることが出来ただけでも、ここに来られたことをうれしく思うという印象だった。
ペンション・ウィズユーは、典型的なペンションであるが、このロケーションにはかなわない。
ここでは客室内での飲食、喫煙は禁止されているので、夕食が終わってからフリースペースに集まって、やはりまたビールを飲みながら翌日の作戦会議。
写真が好きなメンバーは5:00頃から起き出して、ちょっとあたりを回って見るということだった。
こういう時はなぜか早寝が出来るというのがまた不思議。
三日目
早朝にグーグー寝ている私を置いて、残り3名は景色を見て回ることとしたようだ。仕方がないのでちょっと外に出て朝のペンションと、ペンションの敷地から撮影。
朝食は8:00から。こういったペンションの楽しみは、ペンションオーナーやその家族との交流が出来るという点にもあるが、ここでも幼い子供がダイニングルームに出てきて、楽しく過ごさせてもらった。
しかし、旅に出るとなぜか食事がすすむという不思議さを感じる人も多いと思うが、朝からどうしてご飯を三膳も食べることが出来るのか・・・やっぱり不思議やなあ。
ペンションをチェックアウトして、この日は美瑛、富良野周辺の徹底探索デー!になったが、まず要チェック場所として、拓真館というギャラリーがあげられるだろう。
写真家、前田真三自身が運営するフォトギャラリー。町内の廃校となった跡地を利用し、一般に公開している。約8000坪ある敷地には、ラベンダーをはじめ四季折々の草花を楽しむことができる。 としているが、残念ながらラベンダーなどには早かった。
そんなものより、このギャラリーでの写真の数々を見れば、誰でもちょっと頑張って良い写真を撮ってみようという無駄な努力をしてみたくなる。そしてついつい写真やポスターなどを買ってしまうこととなる。が、これらはいわゆる売店などでは販売されていないと思われるので、この地を訪れるなら必須の訪問先になるだろう。
そしてまたこの地を訪れてみたいという気になってしまう。
この拓真館の向かいに物産店があるが、その裏手にちょっとした丘がある。ここからの景色はまたなんともいえないものがある。ちょうど花を植えたばかりということで、やはり花はまだだったが、ここで偶然出会った地元の観光ガイドのおじさんからいろいろと話を聞くことが出来た。
ちなみにこの物産展で試食に出されたアスパラの大きさとその味にはメンバー一同絶句!思わず注文をしてしまった(笑) 我々の居住する阪神間あたりのスーパーマーケットなどでは絶対に味わうことが出来ない。
このあと、いわゆる定番と言われるポイントを見て回ることとなったが、ケンとメリーの木などというところなどでも、木の横にペンションが出来たり、駐車場が出来たりという風になると、仕方がないこととはいえ、わざわざ降りて見てみようという気にならない。
実はこの間に長年ペーパードライバーで通しているメンバーの一人がたまには運転してみたいと言うので、ちょっと運転させたが、本人の名誉のためにここでは割愛(笑)
ひとしきり、あちこちをドライブして、富良野方面に移動。途中で昼食。今回の目的の一つに富良野メロンの検証があったが、ここで、富良野メロンを試食して、やはり購入。
富良野は、やはり有名であることから、美瑛よりさらに観光地化しておりちょっと面白くなかった。
そして、結局、やはりぶどうケ丘公園(ふらのワイン工場)に立寄ることとし、ワインの試飲。ワイン以外に美味しいぶどうジュースも販売されていたことから購入。
富良野、美瑛あたりでの花は7月中旬以降からとなり、今回の旅行時点では咲き誇った花畑を見ることは出来なかった。
この後、今夜の宿泊地である支笏湖に向かうため出発。当初、道央道を使っていく予定だったが、同行者の1名が千歳にしばらく在住していたことがあるとのことから、高速を使わなくても十分行けるとのことで、一般道を使用。
たしかに十分に3時間程度で支笏湖までたどり着くことが出来た。やはり直線道路が多いのがうれしい。
今夜の宿泊地である、 支笏湖観光ホテル湖水館 は、いわゆる典型的な温泉旅館というところ。
時期的なものもあってか、宿泊客は少なく、その分、露天風呂から大浴場を存分に楽しむことが出来た。宿泊プランは、ゆったり18畳大部屋グループプランというものだったが、10畳と8畳が続きになっている広い部屋は快適。4名になると部屋食が出来ないというのが残念だったが、それでも十分満足出来る。
四日目
いよいよ最終日。楽しい時間はあっという間に過ぎる。
この日はとりあえず、地元で安い海産物があるというので、そのスーパーに行くことにしたが、その前に、せっかくの支笏湖なので観光遊覧船などに乗ってみようということになった。その中でも水中の様子を見ることが出来るというものがあったので採用。
透明度の高い湖は岸から離れてしばらくするといきなり水の色が変わるというのが面白い。遊覧船のあと、40代50代の男女4名がペダルボートに乗るというのはいかがなものか・・・と思いながらも乗船。漕がないやつが居たりして、えらく疲れるという羽目になったり・・・。
支笏湖ではゴムボートやフローターを使って湖面から、あるいは陸っぱりでフライフィッシングをしている人を見かけたが、我々が湖に居た時間は10:00頃であり、さすがにこの時間では釣れないだろう。
水中観覧席から見た限りでもニジマスや、ヒメマスとおぼしき魚影は見かけたが、その数は決して多くなかった。
その後、地元のスーパーに立ち寄り、そして当初から予定にあったNORTHERN HORSE PARK(ノーザンホースパーク/苫小牧市美沢114-7)に。
途中、馬の牧場を見たりしてから出かけたが、このノーザンホースパークというのは、大人から子供まで、一日十分に楽しめる施設といえるだろう。
ランドカーやレンタサイクルも用意されている。千歳周辺ではパークゴルフ場をいうのをよく見かけたが、こちらではけっこう盛んなスポーツのようだ。
パーク内での昼食のあと、パークゴルフ、ひき馬に乗馬などで遊んでレンタカー返却へ。
17:00発のマイクロバスで新千歳空港へ送ってもらい、最後のお土産の買い物に走る者、休憩をする者など・・・。18:45発のJAL便に搭乗。20:45神戸空港到着。
最後に、三宮の居酒屋で夕食兼打ち上げ(また居酒屋かい!)。
天候にも恵まれ、楽しく過ごすことが出来た3泊4日の旅はあっという間に終わった。
※走行距離は全部で806kmに及んだが、ガソリン代は8,000円弱という程度で済み、燃費のよさと同時に道路状況の良さを改めて感じた。
これだけ動きまわって、道内での移動にかかった費用はレンタカー代とガソリン代で一人あたり6,000円余なら安いものだろう。
まとめ
今回は、航空券についてはJALのオンラインサイトから、宿泊施設についてはペンションなどの宿泊施設などにも強い「じゃらんnet」を利用。レンタカーについては北海道の「ノースウィングレンタカー」を利用している。
3泊4日の自由旅行プランを組んで、一人当たり66,000円なら大満足というツアーになった。
2006年のツアーレポートですが、今でも人気のある観光地をカバーしているので、なんらかの参考になれば幸いです。
注:当サイトに掲載している情報は、予告なしに変更されることがあります。
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