やさしい保険入門①

生命保険加入を検討するにあたって、わかりやすく説明するため会話形式のシミュレーションを行なってみました。その第一回目です。

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やさしい保険入門①


Q:ねえ、武さん。私ね、今度保険に入ろうと思うんだけど、どうしたらいいかなあって思って…。

A:おやっ、珍しいね。いったいどうしたって言うの?急に保険に入る必要が出来たってこと?


Q:実はね、今は私の保険というのはお母さんがかけてくれていたのよ。それが今度満期になるんだって。それで、あんたはもう働いているのだから自分でかけなさい!ってことになったの。今の保険は満期でお金が返ってくるらしいんだけどね。自分で掛けなさいって言われても困ったなあ…ってとこなのよ。

A:ふーん、お母さんの言われていることはもっともなことやなあ。しかし、麻美ちゃんは保険に入るといっても何のために入るの?


Q:うーん、やっぱり、ほら病気とかになって入院するようなことになったら費用もかかるでしょ?そうなったら困ると思って…。

A:じゃあ、とりあえずは病気、ケガなどで入院した時の費用対策ということが目的なんや。そこんところをはっきりさせておかないと先に進まないんや。それやったら、医療保険なんかの保険を選んだらいいんじゃない?自分に万が一ってことがあってもお金を残すという意味ではないんやね?


Q:うん、万が一のことになってお金を残す必要はないって思う。入院とかでお金がかかった時には困るからね。それについてはなんとかしたいなあ…って。でもそんな保険でも、いろいろ種類があるじゃない?どういうのがいいかなって思ってるのよ。それとさあ、私って今は彼と一緒に住んでるでしょ。彼の保険のことも考えないといけないしね。

A:たしかに各社からいろんな種類の保険が販売されてるけどね。基本的に内容としては大きな変わりはない。彼の保険ってどうなってるの?


Q:うん、なんかよくわからないんだけど月に1万いくら払ってる。公的年金に加入してないもんだから、今度公的年金に入ろうと思ってるのよ。そうすると費用的に厳しいから、その保険もやめて代わりに何か掛けてもいいなってとこなの。

A:うーん、じゃそれは後にしよう。彼とは正式に結婚する予定なんやね?とりあえず先に麻美ちゃんの件をやっつけよう。


Q:うん、一応ね、今は結婚するつもり。で、私の保険のことだけど、今、お母さんがかけてくれてる保険じゃないけど、満期になるとお金が返ってくるというやつはどうなのかなあ…って思ったりもしてるんだけど…。

A:今、お母さんが掛けておられる保険は、多分養老保険というものでね。満期になるとお金が返るというもので、それに保障が付いていると思えばいい。簡単に言うと、満期になるとお金が返るということは、その分を自分で積み立てるということやね。


Q:えっ?自分で積み立ててる?ほら、入院保険なんかでもお金が返ってくるというやつがあるじゃない?あれも得かなあ…って思ったりしてるんだけど。

A:得?かな。よく考えてみ。保険会社っていうのは商売でやってるんだよ。単にたとえば入院などの保障をするための保険料だけをもらってて、そこからお金を返すなんてことをすると思う?お金が返ってくるということは、その分を保険会社に積み立てるということや。保険会社は保障を提供するために、そのために必要な保険料を徴収する。これが純然たる保険料やな。それに社員の人件費や会社を運営するうえの様々な費用がかかる。それを上乗せしたものが契約者から徴収する保険料やねん。その上にお金を返そうと思えば、その分を契約者からもらわないとあかんやろ?


Q:そっかあ、じゃあ、満期で返ってくるお金を自分で積み立ててるということやね?でも保険会社に預けるというのはどうなの?

A:僕の考えとしては、お金を預ける、もしくは積み立てるということについて、例えば銀行などと比べて保険会社に預けるということが必ずしも得というものではないんや。それは、満期までにもし積み立てているお金が、なんらかの理由で使いたいという時に引き出すことが出来にくいという点にある。
途中解約をするか、もしくはその時点で解約すると戻ってくるお金のたとえば80%なりを借りるという形になる。銀行なんかに定期預金を入れておいて、それを担保に借りるというのと同じようなもんやな。しかし、借りた場合は利息がつく。途中解約をした場合は解約手数料を取られる。
つまり使い勝手が悪いということやな。満期まで絶対に手を付けない。保険料として払い込まないと貯金が出来ないというのであれば、それもいいかと思うけど、たとえば銀行に積み立てていれば必要な時にはいつでも引き出せて、元本部分での損はしないということやな。まあ、それは最終的に麻美ちゃん自身が判断することや。


Q:ふーん、そうなんや。じゃ、それはまた考えるとして、入院保険なんかでもたくさんの種類があるじゃない?それはどう選んだらいいの?ほら、何年かしたら保険料が上がるというものもあれば、支払う保険料がずっと変わらないというものもあるでしょう?

A:そうだね。以前は保険期間10年の自動更新型というのが多かったけど、最近は終身タイプの医療保険が主流って感じになってきたねえ。10年型の場合は10年毎に保険料が上昇するという形や。
終身タイプというのは、ずっと保険料は変わらない。
しかし、一般的に生命保険の保険料が高くなるのは40歳を過ぎてからや。あんたはまだ20代やからねえ。今の間はどちらでもいいんじゃないかな?医療保険というのも、今後またモデルチェンジというか保障内容などが変わる可能性もあるしね。あとは、入院時の支払い期間のことかな。最近は1泊2日の入院でも支払えますなんてキャッチコピーが多いけどねえ…。1日の入院でも支払えますということやが、それより1回の入院で60日までとか、通算での支払い日数とかをチェックして検討したらいいんじゃないかな。
一般的に長期入院に至るケースというのは少ないんや。もっとも中には運悪く長期にわたる入院を余儀なくされるということもあるから、こればっかりは絶対にコレがお勧めとは言えないなあ…。結局は契約する人が決めることやな。


Q:そうかあ…。結局自分で判断するってことやねんね。でもさあ、保険のパンフレットなんかは、保険会社に電話して取り寄せたらいいの?でも勧誘なんかに来られると困るしねえ…。

A:そうやな。最近は保険会社も通販系に力を入れているところも多いしな。インターネットでもいろいろあるよ。 たとえば、生命保険会社15社から各種の保険資料を一括で取り寄せることが出来るというサイトもあるしね、便利やと思うよ。希望する保障と保険会社を選べばええんや。


Q:へえー、そんなのがあるんだ。一度アクセスしてみようっと。パンフレットが来たらまた相談に乗ってね。ちょっと勉強してみるわ。次は彼のこともあるんだよ。

A:そうやね、自分のことやし、お金も結構払うわけだから納得いくように検討しないとね。そうやね、今度はもう少し情報をまとめておいてくれると助かるな。



今回のポイント

まず、保険に加入する目的をはっきりさせておくことが大切ですね。どのようなリスクに対しての保障が必要なのかということを決めておかないと先に進むことは出来ません!



そんなに生命保険が必要ですか?<<・>>やさしい保険入門②
※当ページの内容は2016年12月18日に一部加筆しています。




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