保険はオーダーメードの商品であるべき
私たち、人は生活環境の変化(就職、結婚、出産、退職、定年、借入金の有無など)に伴って、必要な保障金額も変わっていくわけですからそのような場合にも対処できなくてはなりません。 そうなるとたとえば加入年齢をもとにした一般的なシミュレーションとして保険会社のコンピュータから打ち出された出来合いの企画書などでは皆さん方それぞれの要求を満たすことなど出来ません。
だからといって各保険会社が個別に用意している保険商品でこれはダメだという商品は一つもありません、それぞれが役に立つ商品に違いないといえます。
問題はそれらを適当に組み合わせるのでは無く、契約者の皆さんの考え方、状況に合わせて適切に組み合わせて販売できる代理店なり外務員の方の絶対数が少ないということです。
皆さん方お一人お一人考え方が違うでしょう、例えばこんな具合です。
- もし自分に万が一のことがあったら、この程度の資金は残さないといけない
- もし自分に万が一のことがあっても、何も残す必要は無い
- もし病気などで入院したら、掛かる費用は保険で全てまかないたい
- もし入院しても社会保険だけで十分だ、差額は自分でカバーできる
- もし入院したりしたら収入が途絶えるのでそれを何とかしたい
- 妻や子供たちの保障も考えたい
- 死亡保障のことよりも老後の生活費の準備をしたい
- 相続税の対策に保険が利用できないか
こんな風にちょっと挙げてみただけでも様々です、これに保険料(掛金)として支払い可能な額の問題もありますし、現在の契約をどうするかという問題もあります。
保険を募集する側からのアドバイスなどはありますが、一番大切なことは契約者である皆さんの考え方を優先することです、でないとご自分が納得出来ないでしょう。
契約する皆さんが納得できる内容を、募集する側が提供できればなんら問題は無いというごく当たり前の話になります。
保険商品販売の現状
金融ビッグバンの政策で各金融機関の垣根が取り払われ、保険の分野にも銀行などが参入してくるなどとの危機感から各保険会社はプロ代理店あるいはスペシャリストを養成しようと図っているが、僅かの期間にそのような人材が確保できる筈も無く現実にはそのような人は少数と言わざるを得ないという現状です。
また契約者の皆さんの側にも「保険は何か起こった時に困るから何か掛けておけば良い」とか「気休め程度のものだから適当に」とか、ひどい場合は「保険会社は掛け金は取るけどいざという時はなかなか支払ってくれない」等という程度の認識の方も随分おられるようです。
しかしこれらは従来からの保険販売の中で十分な説明を怠った結果であり、また保険会社の側からの正確な情報提供が十分になされなかったからでしょう。
ここしばらくは以前に比べると契約者の皆さんの保険というものに対する意識も多少は変化を見せているのかなと思われる部分もありますが、まだまだ保険商品に対する意識は低いといえます。
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※当ページの内容は2016年12月18日に一部加筆しています。
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