事故調査現場からの保険関連情報

保険事故調査の現場最前線から見た保険にまつわる記事を掲載しています。

スポンサーリンク


調査を通じて思うこと


調査業務という仕事を通じて沢山の人に会うことになる。被調査人はもちろんのこと、警察関係者、事故現場の近隣の人々、あるいは立寄り先の人等々である。

我々の仕事は、相手がエライ先生であろうが有名企業に勤めている人であろうが、ヤクザであろうがヤンキーのねえちゃんであろうが接するスタンスは同じなので、その人の人となりが見えるという点で大変に面白いとも云える。

交通事故における示談交渉が上手く進まない、ということでの原因調査の依頼の場合多くは双方の利害に関係することなので、双方とも自分を有利に導きたいと頑張るわけであるが、前回にも書いた通り物理的な状況から事故を解明できれば仕方がないと諦めることとなる。

やっかいなのは、事故の後の相手の対応が悪いとかで感情的な問題になってしまっている事案で、こんなのは保険会社の事故処理担当者も困ってしまうだろうと思う。

また保険会社への文句とかを散々聞かされる場合もある。そんな中で思うことは、契約者が自分の契約している保険の内容を知らなさ過ぎるということである。この問題の根本はやはり契約時における保険会社の側からの説明不足が大きな要素であろう。

我々としては、立場上保険金の支払いに関してコメントすることは出来ないのであるが、約款上の基本的なことすら知らない、あるいは説明を受けていないということが多いのである。

保険会社の言い分としては、契約締結時には約款もわたして、契約者はそれを認めて契約したとなるのであろうが、あんな約款をきちんと読む契約者がどれほど居るだろう?

そうすると重要なポイントは締結時に担当した募集人あるいは代理店が説明しておかなければならないことになる。そういったことが満足に行なわれているとはとても思えない。

契約者の側にしても言えることは、もう少し自分の契約してしている保険の内容を知る努力をしてほしいと思う。万が一の事故に遭った時のことを考えて加入しているわけであるし、保険料も支払っているわけだからどんな内容かくらいは理解されたいと思う。

保険金の不当請求もしくは偽装などを企む奴は、それとは逆に思いっきり内容を知っている。ちょっとした盲点をついて請求してくるという事があるが、こんなのは保険会社泣かせの契約者といえるだろう。

実際にそういった保険金請求で生活費の一部、もしくは遊興費等を捻出してるのではなかろうか?というような人間も居るから面白いもんである。

もっともそんな事案でも、大悪党のような奴に未だ出会ったことは無く大抵はいままで成功したしたことに気を良くして、悪事を働いているなどという感覚が無く性懲りもなく請求を繰り返すというパターンのようなのが多くて、調査が入ったとたんに請求の取り下げとかをするから可愛いものとも云える。

そうかと思えば、本当に気の毒な事故に遭われたという事案もあり、それらについては約款上支払えないものは仕方が無いが、募集する人間がもう少しきちんとアドバイス出来ていたら支払える保険に加入されていたのではないかと思われるだけに、保険に携わる者として残念に思う。


今日の最後は、身内の面白い奴の紹介ということで、我々調査員の仕事は被調査人との面談から始まるといえる。面談は普通、自宅に訪問したり勤め先に訪問したりして行なうことが多いが、時には相手の都合により喫茶店とかで行うこともよくある。

その際、普通はコーヒーなどを頼むということで済ませるのだが、A調査員は必ずケーキを一緒に頼むという。なにか理由があるのか?と尋ねたら、『いや、自分が食べたいだけであるが、自分だけ食べるわけにいかないので相手にも食べさせる。』との答えで笑ってしまった。

彼はおおらかで、楽しい人であるが、最近は肥満に悩んでいるという。糖尿病なんかになった日にゃ、好きなケーキもたらふく食べることが出来なくなるので気をつけて欲しいものである。



 追記

この項で書いている記事はずいぶん以前のものですので、現在とは状況が異なっている場合もあります。
しかし基本的にはなにも変わっていないともいえますので、そのまま掲載しています。

2016年12月19日



スポンサーリンク


■ カテゴリーコンテンツ


■ スポンサーリンク


ページのトップへ戻る